9.04.2006

即興芝居集団IMPROMOTIVE

貴方のアイデア、芝居にします。

その正体は、台本、打合せ、一切なく、
客が紙片に書いた単語、台詞から瞬時にイメージを膨らませて
即興でスジとオチを作る、閃きのパフォーマンス。

インプロヴィゼーションを語源とするインプロは、
そんな芸術です。激しく笑えます。


「何でもいいので思いついた『セリフ』を書いてください」
そこに書いたセリフをどんどんつなげて無茶なストーリーをつくる
[ペーパーズ]。

「あなたが行きたい場所(地名以外)を書いてください」
そこに書いた場所を舞台に、ピンチになると
別の役者が一瞬交代し、スローモーションとテクノサウンドで
ピンチ脱出の誇張表現をする[スタントマン]。

これら「ゲーム」とよばれる、素晴らしく多様なルールに沿って
お笑いで言う「ショートコント」を次々と作り上げて行ったり、
ひとつの即興キーワードから30分の長編ストーリーを創ったり、
単調さと最も程遠いのが、インプロです。


観客の面白さは、オチに笑うことだけにとどまりません。
自分が紙片に書いた(=提供した)ネタが、いつ、どう使われるか。
一瞬間が空いた難しい局面、誰が、どう、つないでくるか。
期待と心配。
見事な転換への称讃と、つらい乗り切りに対する苦笑。
そして、自分の代わりに、プライド完全抛棄でバカになってくれる
役者への感謝と応援。
(パフォーマンス・アーティストとしての矜持はあるんだろうけど)

インプロ空間には、ゆたかな感情が渦巻きます。


インプロモーティブは、
「永遠の十代」(精神年齢のことだと思う)ナオたんを末尾(筆頭の逆)に
五名の役者を中心に結成された小さな集団です。

さぁ、そろそろ、インプロ・ワークショップに参加して
即興表現に、自分の変なプライドを脱ぎ捨てるか。
(それにしても、自分が笑っちゃわずに面白いことを言うのって、
どうやるんだろう。即興なのに。それが一番の壁。)