2.12.2007

STYLE 4th 観戦記(2/10 ニートの日に)

代官山UNITのエレベータを3階まで上がり、
さらに屋外の階段を上がった所が、Ball Room。
開放的な空間に、詰め詰めに並べたパイプ椅子、
前方には大きなスクリーン、左袖には物販ブース。
(ランチセッション用のサンドイッチ¥1,000で売ってる。商売上手)

ここが、社会起業家ビジネスプランコンテスト
STYLE 4thの会場です。

小室ファミリーのプレゼン大会と、形態はけっこう
近いと思うんだけど、圧倒的に超えている(と思う)ことは。

●プレゼンターは、人生を賭けて「社会起業家業」をしている
実践者であること。
(ひとりだけプラン段階のSFC1年生がいたけど)

●ただのプレゼンではない、
「感動で泣かすビジネスプラン」の発表であること。
(プレナリーセッションで既に泣いた人:アレン・マイナーさん)
本当に、ひとつひとつ、じわっと来ました。

●重厚なメンター&ジャッジ、ゲストパネリストたちが
繰り出す、研ぎ澄まされた言葉の数々。
特に、相変わらずぶっとんでる石川治江師匠(59)。
「あなたはね、になりなさい。」「す、すなですか。。」
さらに『善意の(voluntary)経済』を提唱する
田坂広志さんの美しい締め。まとめのプロです。

●「Yes,and...」を旗印に、
やさしく、ノリよく、前のめりで拍手大好きなオーディエンス。
(進めば進むほど、拍手が鳴り止まない)

ライブ映像(YouTube)+サマリーテキストによる完全な
ネットアーカイブ化作業。
http://etic-story.cocolog-nifty.com/style4th/

ほぼ全部、見れます!画質・音質、めちゃくちゃ良好!
(固定カメラ1個だから、さすがに限界もあるけど)
詩のボクシングの再放送より、忠実に追ってるんじゃないか。
ETIC.、いい仕事してます。


本当に、場に登場する「ことば」の質が全く違います。
ぜひ、見てみてください。
まずは、優秀賞を獲った山本繁さん(オールニートニッポン)の
プレゼン前半映像で、会場のテンションを。
続いて、プレナリーセッション動画2/3で、
石川治江さん節を。感じてもらえたらと。(5:30前後から)

あと、Governance Design Laboratory石橋さんのトーク、
知性とユーモアがばっちり相乗効果を発揮して、
めちゃくちゃ面白くグリーン電力の話をしてます。
「僕、日本一Tシャツをたたむのがうまいドクターだと思うんですけど(笑)」
パネルディスカッションの動画、早く出ないかな。


オーディエンスにもかなり面白い人、先を行ってる知人が
たくさんいて、知人も増えて、いい感じでした。
1月から1ヶ月強、卒論モードでふさぎ込んでいて
押さえ込まれていた「つながり欲求」みたいなものが
ばっさり解き放たれて、毎時、アンテナの感度が上がっていく。

今回のファイナリストに共通するキーワードは
「てづくり」でした。
等身大のニート支援、洋裁、牛乳、映画、葬儀。
最先端のweb2.0の世界も確かに面白い、だけど
本質的なところは、やっぱりものづくりが支えているんだと。
どでかい社会問題にアプローチするにも、
本当に手近なところできっちり仕事をする人が
変えていくんだと。そういうことなんだと感じます。

それに対する自分の立ち位置は、どこにあるのか。
「伝える・伝わる」役割に活路を見出せるか、
何かが降りてくるのを待って、現場のプレイヤーになるのか……

出会ってしまった、Social Entrepreneursの世界と
どんな距離感で、どんなロールで関わって生きていくのか、
まだまだわかりません。
わからないけど、ぬかりなく、模索して、鍛えていかなくちゃ。

STYLEでお会いした方々、どうもありがとうございました。
本当に、元気と勇気をいただきました。